【今話題】コンシューマーゲームとは何?ソーシャル・スマホゲームとの違いを徹底解説

近年のゲーム業界は、スマホゲームやソーシャルゲームといったさまざまなジャンルが存在しますが、以前から根強い人気を誇っていたのが「コンシューマーゲーム」です。 聞いたことはあるものの、具体的にどのようなゲームが該当するのか分からないという方もいるでしょう。この記事では、コンシューマーゲームの歴史や現状について解説していきます。

コンシューマーゲームとは

コンシューマーゲームとは

コンシューマーゲームとは、家庭用ゲーム機の総称のことで「据え置き型ゲーム機」や「携帯型ゲーム機」が含まれます。具体的には、以下のようなゲーム機があります。

  • 据え置き型ゲーム機:PlayStation 5、Nintendo Switch
  • 携帯型ゲーム機:ゲームボーイ、Nintendo 3DS

コンシューマーゲームの歴史は1970年代から始まり、初期の据え置き型ゲーム機には「ファミリーコンピュータ(ファミコン)」や「オデッセイ」などがあります。その後、家庭用ゲーム機の人気は急速に拡大し、さまざまな機種が生み出されています。

ちなみに、パソコンやスマホで遊べるソーシャルゲームやスマホアプリは、コンシューマーゲームに含まれません。

コンシューマーゲームとその他ゲームの違いは?

コンシューマーゲームとその他ゲームの違いは?

少し前までは、ゲームと言えばコンシューマーゲームでしたが、近年はさまざまなゲームが普及しました。

ここでは「ソーシャルゲーム」「スマホゲーム」「アーケードゲーム」の3つと、コンシューマーゲームの違いについて解説していきます。

ソーシャルゲームとの比較

ソーシャルゲームとは、スマホやPCで遊べるオンラインゲームのことです。コンシューマーゲームとの主な違いは、以下の通りです。

  • コンシューマーゲームはハードウェアが必要
  • コンシューマーゲームは「パッケージ販売」が目的

コンシューマーゲームで遊ぶためには、特定のハードウェア(Nintendo SwitchやPlayStationなどのゲーム機)が必要です。一方で、ソーシャルゲームは、スマホやPCなど一般的なデバイスがあれば手軽に遊べます。

販売モデルに関しては、コンシューマーゲームの場合「パッケージ販売」が基本で、ゲーム機が購入されることで収益が生まれます。一方で、ソーシャルゲームは、遊ぶこと自体は基本的に無料で、ゲーム内でのアイテム購入といった「課金モデル」を主な収益源としています。

この他では、コンシューマーゲームの方がストーリー性が強く、複雑な操作を伴うゲームが多い傾向です。一方で、ソーシャルゲームは、プレイヤー同士の協力が中心となるものが多く、ユーザー同士の対戦などが多い傾向です。

しかし、近年はコンシューマーゲームでもオンラインプレイや協力プレイが当たり前になり、ソーシャルゲームでもストーリー性の強い本格的なゲームが楽しめるようになりました。

スマホゲームとの比較

スマホゲームもソーシャルゲームに含まれており、前述の通りハードウェアの違いや、収益モデルの違いがあります。

この他では「開発と更新の頻度の違い」があります。コンシューマーゲームは、数年の開発期間を経て販売される一方で、スマホゲームはアップデートが頻繁にあり、新たなイベントなどを都度楽しめるようになっています。

以前は、コンシューマーゲームの方が長時間じっくりと楽しむスタイルで、スマホゲームは通勤や休憩時間で気軽に遊べるものが中心でした。しかし、最近ではその差がなくなりつつあります。

アーケードゲームとの比較

アーケードゲームとは、遊園地などのアミューズメント施設やゲームセンターなどに設置されているゲーム機器のことです。コンシューマーゲームとの違いは以下の通りです。

  • プレイ時間や目的
  • 収益モデルの違い

コンシューマーゲームは、ユーザーが長時間じっくりと楽しめるようなソフトがほとんどです。一方で、アーケードゲームは短時間で楽しむことを目的としており、難易度やテンポが調整されています。

収益モデルは、コンシューマーゲームがソフト販売で収益を得ているのに対して、アーケードゲームは、1プレイごとに課金される「コイン投入型」となります。

コンシューマーゲームの種類は?代表的な作品も紹介

コンシューマーゲームの種類は?代表的な作品も紹介

コンシューマーゲームは、1972年にアメリカで開発された「Magnavox Odyssey(マグナボックス・オデッセイ)」を皮切りに、さまざまな機種が販売されてきました。

ここでは据え置き型ゲーム機と携帯型ゲーム機に分けて、代表的な機種や作品を紹介していきます。

据え置き型ゲーム機

コンシューマーゲームの、主な据え置き型ゲーム機には、以下のような機種があります。

機種主な人気ゲーム
任天堂・ファミリーコンピュータ
(ファミコン)
スーパーマリオブラザーズ、ゼルダの伝説
任天堂・スーパーファミコンスーパーマリオカート、ファイナルファンタジー
ソニー・PlayStation
(プレイステーション)
メタルギアソリッド、ドラゴンクエスト
任天堂・Nintendo 64スーパーマリオ64、大乱闘スマッシュブラザーズ
マイクロソフト・Xbox 360ブルードラゴン、ロストオデッセイ
任天堂・Nintendo Switchスプラトゥーン、あつまれどうぶつの森

携帯型ゲーム機

コンシューマーゲームの、主な携帯型ゲーム機には、以下のような機種があります。

機種主な人気ゲーム
任天堂・ゲームボーイポケットモンスター赤・緑
任天堂・ゲームボーイアドバンスポケットモンスタールビー・サファイア
任天堂・ニンテンドーDS脳を鍛える大人のDSトレーニング
任天堂・ニンテンドー3DSゼルダの伝説 時のオカリナ・Y
ソニー・PlayStation Portable(PSP)モンスターハンターポータブル
ソニー・PlayStation Vitaペルソナ4ザ・ゴールデン

コンシューマーゲーム登場の歴史

コンシューマーゲーム登場の歴史

コンシューマーゲームは1970年代に初めて「Magnavox Odyssey(マグナボックス・オデッセイ)」が発売されて以来、さまざまな機種が発売されてきました。

1970年代・1972年:Magnavox Odyssey(マグナボックス・オデッセイ)
・1977年:アタリ2600
1980年代・1983年:ファミリーコンピュータ(ファミコン)
・1989年:セガ・ジェネシス
1990年代・1994年:PlayStation(プレイステーション)
2000年代・2001年:PlayStation2(プレイステーション)、Xbox
・2006年:ニンテンドーWii
2010年代・2013年:PlayStation3(プレイステーション)、Xbox One
・2017年:Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)
2020年代・2020年:PlayStation5(プレイステーション)Xbox Series X|S

各年代で技術が進化しており、世界中で多くの人に親しまれてきました。

コンシューマーゲームは衰退している?その3つの理由

コンシューマーゲームは衰退している?その3つの理由

コンシューマーゲームは、1970年代に発売されて以降、世界中で親しまれてきました。しかし、近年は人気が徐々に衰退している傾向にあります。主な理由は以下の通りです。

  • ソーシャルゲームやスマホゲームの売上が上がっているから
  • 開発の難易度が高くなってきているから
  • 他のゲームと比べて収益になりにくいから

上記3つの理由について、近年のゲーム事情を交えながら解説していきます。

ソーシャルゲームやスマホゲームの売上が上がっているから

2010年代になりスマートフォンが普及したことで、ソーシャルゲームやスマホゲームの需要が急激に高まりました。

ゲーム機を持ち運ぶ必要がなく、いつでも気軽に楽しめる利便性が人気を得た理由と言えるでしょう。また、スマホは連絡手段として高齢者も持っていることから、幅広い年齢層から利用されるようになっていきます。

また、ソフトを購入する必要がなく、無料で遊べることも支持を得られた1つの理由と言えるでしょう。

開発の難易度が高くなってきているから

コンシューマーゲームのグラフィック品質などは、常に進化し続けており、近年は4K解像度の対応や、高精度なモーションキャプチャなどで高い技術が必要とされています。

ゲーム技術の開発には膨大な時間と莫大なコストが必要であり、開発メーカーにとって大きなハードルと言えるでしょう。

リスクを避けるために、スマホゲームといった低コストで開発できる市場へシフト変更する企業も増えてきており、技術の進化スピードが徐々に遅くなってきています。

他のゲームと比べて収益になりにくいから

コンシューマーゲームは、ソーシャルゲームなどのようにゲーム内の課金で継続的に収益を得ることができません。

追加コンテンツの販売で収益を得ることはできるものの、スマホゲームなどと比べると開発に時間がかかり、収益化が難しいと言えます。

プレイヤー人口も、スマホゲームやソーシャルゲームの方が圧倒的に多く、モバイルゲームは世界のゲーム市場の収益のうち57%を占めるほどになっています。

参考:The State of Mobile Gaming Industry|GO‐Globe

コンシューマーゲームが再注目されている新たな3つの需要

コンシューマーゲームが今後注目されている3つの需要

前述の通り、コンシューマーゲームは2010年あたりから衰退傾向にありましたが、近年は再度注目されてきています。

ここでは、コンシューマーゲームの新しい需要について解説していきます。

eスポーツ大会の拡大

近年、eスポーツが世界中で注目されるようになり、世界中の人が観戦するプロスポーツのようなイベントが各地で開催されています。

これに伴い、スポンサーシップや企業からの投資も増加傾向にあり、更なる人気の拡大へと繋がっています。

海外で人気

スマホゲームやソーシャルゲームと、コンシューマーゲームの人気格差の拡大は、国によって異なります。日本国内では、スマホゲームなどの方が選ばれているイメージですが、海外においてはそれほど大きな差はありません。

海外では、休暇をまとめて取る習慣があり、長時間かけて家庭用ゲームを楽しめる環境が整っていることが主な要因として考えられます。

また、日本のコンシューマーゲームは、独自の世界観やキャラクターが世界中で高く評価されており、各国で根強いファンを抱えています。

ゲーミングPCの急速な普及

これまでコンシューマーゲームを支えてきたのは、プレイステーションやニンテンドースイッチといった据え置き型ゲーム機でしたが、近年は「ゲーミングPC」の需要が高まってきています。

ゲーミングPCは、グラフィック性能や高い処理能力が特徴で「最高の環境でゲームを楽しみたい」といったプレイヤー層から高い支持を得ています。

eスポーツでも取り扱われることが増えてきており、人気が拡大しています。

まとめ

まとめ

コンシューマーゲームは1970年代に誕生して以来、世界中で根強い人気を誇ってきました。具体的には、据え置き型のプレイステーションや、携帯型ゲームのニンテンドー3DSなどがあります。

2010年以降は、スマートフォンの普及によりスマホゲームやソーシャルゲームの人気が高まり、コンシューマーゲームは衰退傾向にありました。しかし、近年はeスポーツやゲーミングPCの普及により再度注目が集まってきています。

今後もゲーム業界は需要の高い状況が続くと言えるでしょう。この記事を読んでいる人の中には「仕事で大好きなゲームに関わりたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。

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