【未経験】ゲーム業界に転職するのが難しい理由とは?転職するコツを4つ解説

「未経験者がゲーム業界に転職するのは難しい」と、聞いたことがありませんか?ゲーム業界は人材不足かつ求人が人気であるものの、ゲームに関して何も知識や経験がない未経験者はキャリアがある人と比べると転職は難しいと言われています。そこで今回は、ゲーム業界に転職するのが難しい理由と転職するコツについて、詳しく解説していきます。
【未経験】ゲーム業界に転職するのが難しい理由は?そもそも転職は可能なのか
未経験者がゲーム業界に転職することは可能です。しかし、ゲーム業界の知識が全くないまま転職活動をするのは難しいと言われています。そこで、ゲーム業界に転職するのが難しいと言われている理由を、以下で解説します。
〈未経験で転職するのが難しい理由〉
・ライバルが多いから
・技術や実績を重視されるから
それぞれ詳しく解説していきます。
理由①ライバルが多いから
ゲーム業界に転職するのが難しい1つ目の理由は、求人に応募が殺到しライバルが多いからです。「ゲームが好きすぎて転職したい」「ゲーム開発に携わりたい」などの理由で、ゲーム業界を魅力的に感じて応募する人も多くいます。また、ゲーム業界は「将来が期待できる」と人気の職業でもあります。そのため、ソニーグループや任天堂などの大手有名会社は、非常に競争率が高く、ライバルが多いです。具体的な実績やアピールポイントがあれば、新卒や中途採用での入社は可能でしょう。したがって、ゲーム業界への応募が殺到する中、未経験者が転職をするのは難しいと言われています。
理由②技術や実績を重視されるから
ゲーム業界に転職するのが難しい2つ目の理由は、技術や実績を重視されるからです。企業から職務経歴書やポートフォリオ以外に以下の内容も求められます。
・ゲーム開発の経験数
・ゲーム開発に関する資格
・実績
・受賞歴
・他アピールポイント
ゲーム業界の人材は長年人手不足が続いているため、求人数はたくさんあります。しかし、基本的に企業で求めている求職者は「会社の即戦力になる人」です。そのため「どこかの企業に応募すれば、採用してくれるだろう」と容易に考えない方がいいでしょう。
ゲーム業界に転職する4つのコツ

未経験でゲーム業界へ転職する場合は「未経験可」や「ポテンシャル採用」などの求人を募集している企業を選んで、応募するという方法があります。そこで、ゲーム業界に転職するコツを4つ紹介します。
〈ゲーム業界に転職する4つのコツ〉
・必要な資格を取っておく
・ゲーム業界に特化した転職エージェントサイトを利用する
・転職する前に専門学校に通って知識やスキルを習得する
・正社員以外の雇用形態を狙う
それぞれ詳しく解説していきます。
必要な資格を取っておく
ゲーム業界に転職するコツは、必要な資格を取っておくことです。そこで、特におすすめな資格を5つ、以下の表にまとめました。ぜひ、自分の希望職種に合った資格を取得する参考にしてください。
必要な資格 | 資格の内容 | 資格が活かせる職種 |
---|---|---|
基本情報技術者試験 | 高度なIT人材になるための基本的な知識や、実践的な活用能力が身に付いたことが認められる。経済産業省が認定する唯一の国家試験 | ・ゲームプログラマー ・ゲームプランナー |
C言語プログラミング能力認定試験 | プログラミングをする際に必要なプログラミング言語に対しての能力認定試験 | ・ゲームプログラマー ・ゲームクリエイター |
Microsoft Office Specialist(MOS) | Microsoft製品であるオフィスソフト(Word・Excelなど)のスキルを証明する資格 | ・ゲームプランナー ・デバッカー |
Java ™プログラミング能力認定試験 | プログラミング言語に関する能力試験 | ・ゲームプログラマー |
TOEIC | 英語能力をチェックする試験 | ・ゲーム業界全般 |
上記の職種で未経験でも転職しやすいのは、以下の3つです。
・ゲームプランナー
・ゲームプログラマー
・デバッカー
ゲーム業界は未経験者は採用されにくいと言われています。そのため、働きたい職種や転職しやすい職種の資格を事前に取っておくと、転職に有利になります。
ゲーム業界に特化した転職エージェントサイトを利用する
ゲーム業界に転職するコツは、ゲーム業界に特化した転職エージェントサイトを利用することです。一般の転職エージェントサイトより求人が多く、ゲーム業界に詳しいスタッフが担当してくれます。ゲーム業界専用の転職エージェントのメリットは、以下のとおりです。
・ゲーム業界に転職する相談がしやすく、徹底したアドバイスがもらえる
・企業で転職した人の口コミや、非公開求人を教えてくれる
・職種別や雇用別で探せる
・転職するための応募書類のアドバイスや、面接対応を行ってくれる
自分一人で一般の転職エージェントを利用するよりも、ゲーム業界専門の転職エージェントを利用した方が、自分に合った企業を安心して見つけられるでしょう。
転職する前に専門学校に通って知識やスキルを習得する
ゲーム業界に転職するコツは、転職する前に専門学校に通い、知識やスキルを習得することです。独学で学ぶのもいいですが、専門学校やオンラインスクールで学ぶ方が、学びやすい環境が整っているため安心です。また、知識やスキルを短期間で身に付けられます。ゲーム業界で転職する際に習得する主なスキルは以下のとおりです。
・プログラミングスキル:ゲーム制作に欠かせない
・デザインスキル・デザインソフトスキル:想像力や発想力を鍛える
・英語スキル:海外に向けて発展していく
国内のゲームは海外で高く評価されているため、今後も大きく発展していく可能性が高いです。そのため、英語スキルも学んでおくといいでしょう。
正社員以外の雇用形態を狙う
ゲーム業界に転職するコツは、正社員以外の派遣社員やアルバイトなどの雇用で応募することです。正社員は、採用のハードルが高いです。しかしゲーム業界では、正社員で登用するのを前提として、派遣社員やアルバイトを募集している企業があります。そのため、熱意をアピールして働くと、正社員として雇用されたり、希望する職種で働けたりする可能性があります。また、ゲーム企業で派遣社員やアルバイトで働いた経験があれば、他の企業に応募しやすくなるでしょう。
ゲーム業界に転職する時のよくある3つの質問

未経験者がゲーム業界に転職する際に、よく聞かれる質問を3つ紹介します。
〈ゲーム業界に転職する時のよくある質問〉
・ゲーム業界の職種には何がある?
・ゲーム業界に向いている人は?
・未経験での志望動機はなにを書けばいい?
それぞれ詳しく回答していきます。
ゲーム業界の職種には何がある?
ゲーム業界にはさまざまな職種があります。主な職種を以下の表にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
職種 | 仕事内容 |
---|---|
ゲームプランナー | ゲームの原案を生み出し、ゲームデザイナーとゲームプログラマーと連携してプロジェクトを進行させる |
ゲームプログラマー | ゲームの仕様書(設計書)をもとにプログラミングを行い動かす |
ゲームディレクター | プロジェクトの企画・進行管理、予算管理、チームメンバーの管理、クライアントとの調整などゲームプロジェクトの統括を行う |
ゲームプロデューサー | ゲーム開発全体の進行や予算管理を行い、プロジェクトを成功に導く |
2Dデザイナー | キャラクターや背景のイラスト作成、UIデザイン、アニメーション作成、コンセプトアートの提案などを担当する |
3Dデザイナー | キャラクターモデルや背景モデルの作成、3Dモデルのセットアップなどを行う |
モーションデザイナー | キャラクターやクリーチャーのアニメーション作成、モーションキャプチャーデータの編集、リギングとスキニングの実装を行う |
エフェクトデザイナー | 爆発や魔法などの視覚効果のデザインと実装、エフェクト用シェーダーの作成、パーティクルシステムの設定を担当する |
テクニカルアーティスト | アーティスト向けのDCCツールの開発や技術サポートやドキュメント作成、デザイン制作現場でのツール要望などのタスク管理などを行う |
サウンドクリエイター | ゲーム内の音楽や効果音を作成する |
シナリオライター | ゲームのストーリーやキャラクターの台詞などを執筆する |
デバッガー | 制作したゲームを操作し、バグを見つける |
その他もゲーム開発に関わる職種はあります。職種を選ぶ際は「自分に合っているか」「自分の知識やスキルがどの職種で十分に発揮してくれるか」を考えて転職活動をしましょう。
ゲーム業界に向いている人は?
ゲーム業界では、主に以下のような人が向いているでしょう。
・チームで1つのモノを作り出したい人
・モノ作りが好きな人
・キャリアアップしたい人
・創造力が豊かな人
・体力や精神的に強い人
・細部までこだわりがある人
・向上心がある人
・トレンドや市場の傾向が敏感な人
ゲーム好きはもちろん、上記の内容がすべて揃わないといけない訳ではありません。ゲーム業界に転職を検討している人は、参考にしてください。
未経験での志望動機はなにを書けばいい?
未経験者がゲーム業界に転職する場合「ゲームが好きで…」という理由だけを書くのはやめましょう。未経験者が転職する場合の、志望動機は以下のポイントを書き入れる必要があります。
・ゲーム業界に入りたいと思った理由
・志望先の会社を選んだ理由
・志望先の会社に入社することで引き起こすメリット
自分が「この企業で働きたい!」という熱意と、説得力のあるアピールを伝えましょう。説得力のアピールをする志望動機を書くためには、自分の長所が「ゲーム業界」や「志望先の会社」に具体的にどんな貢献をするのかをまとめるのが大切です。
まとめ
今回は、ゲーム業界に転職する難しい理由と転職するコツについて、詳しく解説してきました。ゲーム業界は、常に人材不足ですが、人気でライバルも多く即戦力が求められます。そのため、未経験者で転職するのは極めて難しいです。しかし、転職するコツを参考にすれば、きっと企業に採用される可能性は十分にあります。未経験者でも諦めず、ゲーム業界に転職をしてみましょう。