
Linux(リナックス)は、オープンソースでさまざまなゲームを楽しめます。
また、自分好みに機能などを改良することも可能であり、プログラミングやゲーム開発の知識やスキルを身に着けられることも魅力と言えるでしょう。
今回はLinuxとは何なのか、多くの人から支持を得ているゲームなどを交えながら解説していきます。
Linux(リナックス)とは?Linuxゲームを解説

Linux(リナックス)とは、オープンソースのオペレーティングシステムであり、個人から企業まで幅広く利用されています。
Linuxゲームは、Linux OS上で動作するゲームで、最近では多くの有名ゲームが対応するようになりました。オープンソースで開発されているものが多く、無料で遊べるものが多いのも特徴です。
名作のLinuxゲームを10作品紹介

ここでは、Linuxゲームを代表する10作品について紹介していきます。各作品の概要は以下の通りです。
ゲーム名 | 詳細 |
---|---|
The Battle for Wesnoth | ・開発会社:David White(コミュニティ主導の開発) ・リリース日:2003年 ・対応システム:Windows、macOS、Linux ・CPU:1GHz以上 ・ラム:512MB以上 ・ディスク:500MB以上の空き容量 ・グラフィックス:特別な専用GPUは不要 ・料金の有無:無料 |
0 A.D | ・開発会社:Wildfire Games ・リリース日:初期アルファ版リリースは2009年 ・対応システム:Windows、macOS、Linux ・CPU:2GHzデュアルコア以上推奨 ・ラム:4GB以上推奨 ・ディスク:1GB以上の空き容量 ・グラフィックス:OpenGL 2.1対応のGPU(Intel HD 3000以上推奨) ・料金の有無:無料 |
Warzone 2100 | ・開発会社:Pumpkin Studios(現在はオープンソースコミュニティが開発) ・リリース日:1999年(オープンソース版は2004年) ・対応システム:Windows、macOS、Linux ・CPU:1GHz以上推奨 ・ラム:512MB以上 ・ディスク:100MB以上の空き容量 ・グラフィックス:OpenGL対応のGPU(基本的なGPUで動作可能) ・料金の有無:無料 |
Team Fortress 2 | ・開発会社:Valve Corporation ・リリース日:2007年10月10日 ・対応システム:Windows、macOS、Linux ・CPU:2.4GHzデュアルコア以上推奨 ・ラム:1GB(Windows XP)/ 2GB以上(その他OS) ・ディスク:15GB以上の空き容量 ・グラフィックス:DirectX 9対応GPU(NVIDIA GeForce 8シリーズ以上推奨) ・料金の有無:基本プレイ無料 |
Dota 2 | ・開発会社:Valve Corporation ・リリース日:2013年7月9日 ・対応システム:Windows、macOS、Linux ・CPU:デュアルコア 2.8GHz以上推奨 ・ラム:4GB以上 ・ディスク:15GB以上の空き容量 ・グラフィックス:DirectX 11対応のGPU(NVIDIA GeForce 8600以上推奨) ・料金の有無:基本プレイ無料 |
SuperTuxKart | ・開発会社:コミュニティ(オープンソースプロジェクト) ・リリース日:2007年(最初のリリース) ・対応システム:Windows、macOS、Linux、Android ・CPU:1GHz以上 ・ラム:512MB以上 ・ディスク:600MB以上の空き容量 ・グラフィックス:OpenGL 3.1以上対応のGPU ・料金の有無:無料 |
Borderlands 2 | ・開発会社:Gearbox Software ・リリース日:2012年9月18日 ・対応システム:Windows、macOS、Linux、PlayStation、Xbox ・CPU:デュアルコア 2.4GHz以上推奨 ・ラム:2GB以上 ・ディスク:13GB以上の空き容量 ・グラフィックス:NVIDIA GeForce 8500以上推奨 ・料金の有無:有料 |
OpenTTD | ・開発会社:オープンソースコミュニティ ・リリース日:2004年(最初のリリース) ・対応システム:Windows、macOS、Linux、Android ・CPU:1GHz以上 ・ラム:256MB以上 ・ディスク:100MB以上の空き容量 ・グラフィックス:基本的なGPUで動作可能 ・料金の有無:無料 |
Alien Arena | ・開発会社:COR Entertainment ・リリース日:2004年(最初のリリース) ・対応システム:Windows、Linux ・CPU:1GHz以上推奨 ・ラム:1GB以上 ・ディスク:1GB以上の空き容量 ・グラフィックス:OpenGL対応のGPU(基本的なGPUで動作可能) ・料金の有無:無料 |
TORCS | ・開発会社:オープンソースコミュニティ ・リリース日:1997年(最初のリリース) ・対応システム:Windows、macOS、Linux ・CPU:1GHz以上 ・ラム:512MB以上 ・ディスク:200MB以上の空き容量 ・グラフィックス:OpenGL対応のGPU ・料金の有無:無料 |
1. The Battle for Wesnoth
The Battle for Wesnothは、ターン制のファンタジーストラテジーゲームで、多様なユニットを駆使しながら、戦略的なバトルを楽しめます。
ユーザー自身で独自のシナリオなどを作成することも可能です。オープンソースで、多くのプレイヤーからコンテンツが定期的に追加されていくのも楽しみの1つです。
2. 0 A.D
0 A.Dは、オープンソースのリアルタイムストラテジーゲームで、古代文明をテーマに都市の建設や軍事戦略を楽しめます。
「Wildfire Games」が長期にわたって開発してきたゲームで、無料でプレイできます。プレイヤーは歴史的な文明を選び、全体の管理や軍事戦術を駆使しながら対戦を楽しみます。
3. Warzone 2100
Warzone 2100は、ポストアポカリプスの未来を舞台にしたリアルタイムストラテジーゲームです。プレイヤーは、資金や材料などを貯めてユニットをカスタママイズして敵と戦っていきます。
オープンソース化されて以降、コミュニティによって改善が行われたり、新しいコンテンツが追加されたりしており、現在も開発が進められている最中です。
4. Team Fortress 2
Team Fortress 2は、チームベースのマルチプレイヤーFPSゲームで、9つの異なるクラスを使用しながら戦っていきます。
キャラクターごとに役割が異なり、プレイヤー同士が協力しながらミッションを進めていくことが求められるゲームです。多彩な武器が魅力的で戦略的なプレイが楽しめます。
コミュニティによって、さまざまなマップやアイテムも追加されています。
5. Dota 2
Dota 2は、Valveが開発したMOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)ゲームで、5体5のチーム対戦を行います。ヒーローと呼ばれるキャラクターを操作しながら、相手チームの本拠地を破壊できれば勝利となるルールです。
戦略的な判断とチームプレイが求められ、ゲーム内の資金管理やヒーローの育成が勝利に大きく影響します。
6. SuperTuxKart
SuperTuxKartは、オープンソースのカートレースゲームです。レースでは、アイテムを使用しながらパワーアップして勝利を目指します。
シンプルな操作性ですぐに慣れやすく、多様なモードで楽しめるゲームです。かわいらしいキャラクターも魅力の1つと言えるでしょう。
7. Borderlands 2
Borderlands 2は、シューターとRPG要素が組み合わさったFPSゲームです。ユーモアのあるストーリーと多彩な武器が特徴で、個性的なキャラクターで敵と戦いながらゲームを進めていきます。
協力プレイも可能で、最大4人までのマルチプレイに対応しています。
8. OpenTTD
OpenTTDは、昔ながらの経済シミュレーションゲームで「Transport Tycoon Deluxe」のオープンソース版となります。
輸送ネットワークを作り上げながら、陸路・鉄道・航空といった物流手段を駆使して都市を成長させていきます。1人だけでなく、マルチプレイにも対応しており、他のプレイヤーと協力したり競争を楽しんだりできるゲームです。
9. Alien Arena
Alien Arenaは、アリーナスタイルのマルチプレイヤーFPSで、サイエンスフィクションに基づいた世界観での戦闘が特徴です。
多彩な武器を使いながら、アリーナ内で他のプレイヤーと競い合います。展開が早く、素早い反応が求められるゲームです。
オープンソースで開発されているため、定期的にアップデートされており、コミュニティのサポートも受けられます。
10. TORCS
TORCSはレーシングシミュレーターゲームで、物理シミュレーションにより車の動きが細かく再現されていることが特徴です。
自分の好きな車とコースを選び、レースを行います。運転時の加速やブレーキなどがリアルに再現されており、多くの人から支持を得ているゲームです。
Linuxゲームの特徴4つ

Linuxゲームには、以下のような特徴があります。
- 無料で遊べる
- パソコンのスペックが低くても動作が軽い
- 自分好みにカスタマイズができる
- 高品質なソフトウェアが提供されている
ここでは、上記特徴について解説していきます。
無料で遊べる
Linuxゲームは、オープンソースとして開発されており、コミュニティによって作られたものが多く、無料で遊べます。
その代わりとして、フィードバックをもらったり周りからの支援でゲームを改良したりします。どんどんゲームが改善されていくことも魅力の1つと言えるでしょう。
パソコンのスペックが低くても動作が軽い
Linuxゲームは、ハードウェアの負荷を最小限に抑えられるように設計されたものが多く、古いパソコンでも快適に遊べます。
最新のパソコンや関連機器を揃える必要もなく、さまざまなゲームを楽しめます。
自分好みにカスタマイズができる
Linuxゲームはオープンソースのものが多いため、プレイヤーがコードを設定して自由に改良できる特徴があります。
グラフィックや操作性などを自分好みに変えてみたり、他のプレイヤーが作り出したもので遊んだりできます。
高品質なソフトウェアが提供されている
Linuxゲームは、開発者やユーザーからのフィードバックにより常に改善され続けています。
プレイヤーも開発に協力できる仕組みによって、バグの修正や機能の追加が行われているため、高品質なゲームが多くあります。
Linuxゲームについてよくある質問

最後にLinuxゲームに関する、2つのよくある質問に答えていきます。Linuxを活用するうえで参考にしてみてください。
LinuxゲームはSteamに対応している?
LinuxゲームはSteamに対応しています。Valve社のSteamクライアントはLinux向けに提供されており、さまざまな人気ゲームがLinux版としてリリースされてきました。
Linuxでゲーム開発はできる?
Linuxでゲーム開発はできます。ゲーム開発に適した環境がととのっており、UnityやGodot、Unreal EngineなどのゲームエンジンがLinux対応しています。
さまざまなプログラミング言語に対応しており、3Dモデリングツールも利用可能です。
まとめ

Linuxは、オープンソースのオペレーティングシステムで、数多くのゲームを無料で遊べます。ただ遊ぶだけでなく自分好みにデザインや機能を改良することも可能であり、遊びながらプログラミングやゲーム開発を学べるツールとも言えるでしょう。
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