「AIに仕事が奪われる」は過去の話? AI時代、ゲームエンジニアの8割が5年後の活躍に自信を持つ理由とは

9割以上が転職先選びで「企業のAI活用度」を最重視!「最新の開発環境で働きたい」というエンジニアの本音が明らかに

株式会社Hiraku agent(所在地:東京都品川区、代表取締役:加藤 啓介)は、業務でAIを活用しているゲームエンジニアを対象に、「AI時代におけるゲームエンジニアの非代替スキルとキャリア選択」に関する調査を行いました。

ChatGPTやGitHub Copilotなどのコーディング支援から、テストプレイの自動化まで、ゲーム開発の現場では多種多様なAI技術の導入が急速に進んでいます。
AIが担える業務領域が日々拡大し、開発スピードや効率が劇的に向上する一方で、「数年後、自分の仕事はAIに代替されてしまうのではないか」「今後も必要とされるエンジニアであるためには、何を武器にすべきなのか」と、自身のキャリアや市場価値について見つめ直しているゲームエンジニアの方も多いのではないでしょうか。

そこで今回、株式会社Hiraku agenthttps://hiraku-agent.com/)は、業務でAIを活用しているゲームエンジニアを対象に、「AI時代におけるゲームエンジニアの非代替スキルとキャリア選択」に関する調査を行いました。

調査概要:「AI時代におけるゲームエンジニアの非代替スキルとキャリア選択」に関する調査
【調査期間】2026年4月28日(火)~2026年4月29日(水)
【調査方法】PRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査
【調査人数】1,010人
【調査対象】調査回答時に業務でAIを活用しているゲームエンジニアと回答したモニター
【調査元】株式会社Hiraku agent(https://hiraku-agent.com/
【モニター提供元】サクリサ

ゲームエンジニアの4割以上がAIを「新たなキャリアパスを拓く可能性のある領域」と認識!開発現場のAI活用実態と学習トレンドとは

現在、業務でAIをどの程度活用していますか?/自身のキャリアプランにおいて、AIを主にどのように位置づけていますか?

はじめに、「現在、業務でAIをどの程度活用しているか」と尋ねたところ、『毎日(49.3%)』と回答した方が最も多く、『週に数回(43.1%)』と続きました。

大多数の方が、毎週、ある程度の頻度でAIを利用しており、開発業務におけるインフラとして定着しつつある状況がうかがえます。

次に、「自身のキャリアプランにおいて、AIを主にどのように位置づけているか」と尋ねたところ、『AIエンジニアなど、新たなキャリアパスを拓く「可能性のある領域」(44.5%)』と回答した方が最も多く、『日々の業務を効率化するための「便利な補助ツール」(25.2%)』『自身の市場価値やスキルを高めるための「武器」(24.0%)』と続きました。

多くの方が、AIを自身の専門性や市場価値を高める好機として、前向きに捉えている傾向が示されました。
「仕事が奪われる脅威」と捉える方は少なく、この環境を主体的に活用しようとする意識の高さが見て取れます。

ではAI時代において、意識的に学習はしているのでしょうか。

AI時代において、どのようなスキルの習得・強化を意識的に行っていますか?(複数回答可)/AI技術の進化が、ゲーム開発プロセスにどのような良い影響をもたらすと期待していますか?(複数回答可)

「AI時代において、どのようなスキルの習得・強化を意識的に行っているか」と尋ねたところ、『プロンプトエンジニアリング・AIツールの効果的な活用方法(41.4%)』『機械学習・深層学習の理論やゲームへのAI組み込み技術(41.4%)』と回答した方が最も多く、『ゲームエンジン(Unity、Unreal Engineなど)の深い理解と応用力(36.8%)』と続きました。

開発現場では、AIという新技術への習熟はもちろんのこと、ゲーム開発の根幹であるエンジン活用能力の「さらなる強化」が重視されていることがうかがえます。
基礎的な作業をAIが担うようになるからこそ、AIの出力をエンジン上で自在に操り、高度に組み込むための「より一段深い理解と応用力」が、エンジニア自身の強力な武器になると捉えられていると考えられます。
今後は、AIを効率化ツールとして捉えるだけでなく、ゲームエンジンという土台の上でAIをいかにシステムの一部として組み込み、最適化していくかといった、「既存のコアスキルとAI技術の融合」がより重要になっていくと言えるでしょう。

次に、「AI技術の進化が、ゲーム開発プロセスにどのような良い影響をもたらすと期待しているか」と尋ねたところ、『新たなゲーム体験の創出(AI駆動型コンテンツなど)(45.7%)』と回答した方が最も多く、『パーソナライズされたゲーム体験の提供(36.0%)』『新たなアイデアや表現の創出(35.3%)』と続きました。

工数やコストの削減といった業務効率化に関する項目よりも、ゲーム体験に直結する項目が上位を占めました。
開発現場では、AIを「作業の代替手段」としてではなく、人間のみでは実現が難しかった高度な体験や表現を生み出すための「創造的なパートナー」として期待している状況がうかがえます。

5年後に消える業務・生き残るスキルとは?ゲームエンジニアが選ぶ「AIには奪われない強み」ランキング

AIがゲームエンジニアにとって可能性を広げる存在として期待される中、人間とAIの開発現場における「役割分担」は今後どのように変化していくのでしょうか。

今後5年以内に『AIに代替される』と思うゲームエンジニアの業務は何ですか?(複数回答可)

「今後5年以内にAIに代替されると思う業務」について尋ねたところ、『単純なバグの特定・修正(デバッグ作業)(37.7%)』と回答した方が最も多く、『テストコードの作成や自動テストの実行(34.1%)』『仕様書や技術ドキュメントの作成・更新(33.5%)』と続きました。

「バグ取り」「テストコードの作成」「ドキュメンの作成・更新」といった、ルールに基づいた定型的な作業が高い割合を占めています。

ゲームエンジニアとしてAIには奪われない(人間にしかできない)スキルは何だと思いますか?(複数回答可)

次に、「ゲームエンジニアとしてAIには奪われない(人間にしかできない)スキルは何だと思うか」について尋ねたところ、『リーダーシップ・チームマネジメント力(33.1%)』と回答した方が最も多く、『著作権やセキュリティリスクを考慮できる倫理的な判断力(31.5%)』『コミュニケーション能力・協調性(30.5%)』と続きました。

技術的な専門性よりも、対人関係やリスク管理に関わるスキルが上位に並ぶ傾向が見られます。
定型的なコード作成やテストのAI化が進む一方で、AIの出力には誤情報(ハルシネーション)や権利侵害のリスクが依然として存在します。
そのため今後は、チームを牽引する「マネジメント力」に加え、AIの生成物が安全かつ実用に耐えうるかを最終的に検証し、成果物の品質と信頼性を担保する役割が、人間のエンジニアに委ねられていくと考えられます。

AIとの役割分担が見えてくる中、業界の最前線に立つエンジニアは自身の将来をどう見据えているのでしょうか。

「AI技術がさらに進化した5年後も活躍し続ける自信があるか」と尋ねたところ、約8割の方が『非常に自信がある(25.6%)』または『ある程度自信がある(54.3%)』と回答しました。

多くの方が、自身のキャリアに対して明るい見通しを持っています。
前問までの傾向も踏まえると、AIを「仕事を奪う脅威」としてではなく、自身の専門性やマネジメント力と掛け合わせて活用できるものとして受け止めている状況がうかがえます。

では、活躍し続ける『自信がある』『自信がない』理由は何なのでしょうか。

■活躍し続ける『自信がある』または『自信がない』と回答した理由は何ですか?

『自信がある』
・AIが不得意とされる分野のスキルを磨くつもりなので(40代/男性/『ある程度自信がある』と回答)
・人間にしかできない仕事、人間にしか思いつかないアイディアは必ずあるから(40代/女性/『非常に自信がある』と回答)
・自分のスキルを活かしながら専門的スキルを発揮していく自信がある(50代/男性/『非常に自信がある』と回答)

『自信がない』
・代替可能な技術が多すぎるから(30代/男性/『あまり自信がない』と回答)
・日々新しく最新のテクノロジーに頼り続けるのは自分の知識も高めなくてはならないし大変だから(40代/女性/『あまり自信がない』と回答)
・AIの技術の変化が速く、人がAIにのまれないか心配している(50代/女性/『あまり自信がない』と回答)

自信がある理由として「探究心」や「業界への愛着」が挙げられたことから、AI技術が普及していく時代において、エンジニアの差別化要因は、現在のスキルそのものだけでなく「新しい技術に対する学習意欲」といった要素が鍵になっていくと考えられます。
一方で、自信がない層からは「技術の変化速度」や「学習負担に対する不安」の声も挙がっており、AI時代における継続的なスキルアップデートの難しさが浮き彫りになりました。

転職先選びは「AI導入企業」が条件!? ゲームエンジニアが求めるモダンな開発環境と将来性

では、転職時など今後のキャリアを見据えた時、エンジニアたちは企業に対してどのような姿勢を求めているのでしょうか。

もし今後転職するとしたら、転職先企業のAI活用への積極性はどの程度重視しますか?/転職先企業のAI活用への積極性を重視する理由を教えてください(複数回答可)

「今後転職するとしたら、転職先企業のAI活用への積極性をどの程度重視するか」について尋ねたところ、9割以上の方が『非常に重視する(34.5%)』または『ある程度重視する(56.3%)』と回答しました。

多くの方が企業の「AI活用への積極性」を職場選びの重要な指標としていることがわかります。

最後に、前問で『非常に重視する』『ある程度重視する』と回答した方に、「転職先企業のAI活用への積極性を重視する理由」について尋ねたところ、『古い手法に縛られず、最新の開発環境で働きたいから(57.5%)』と回答した方が最も多く、『単純作業をAIに任せ、ゲーム開発の本質的な業務に集中したいから(44.3%)』『最新のAIを活用し、自身のスキルや市場価値を高めたいから(38.7%)』と続きました。

多くのエンジニアが旧態依然とした環境を避け、自身の成長と業務の質向上を求めていることが示されました。
前問の結果とも合わせると、企業におけるAI環境の整備は、単なる業務効率化の手段として機能するだけではありません。
エンジニア自身のキャリアや市場価値に直結するため、優秀な人材を惹きつけ、企業の採用競争力を左右する重要な要素になっていると言えるでしょう。

AI時代に求められるゲームエンジニアの価値と、企業の人材獲得条件

今回の調査で、ゲーム開発の最前線に立つエンジニアが、AIの進化を「仕事を奪う脅威」ではなく、「新たなキャリアやゲーム体験を拡張する技術」として前向きに受け入れている傾向が明らかになりました。

ゲームエンジニアは「AIに任せる領域」と「人間が担う領域」を分けて捉えようとしています。
デバッグやテストといった定型作業がAIに代替されていく中、今後のエンジニアに求められる要件は、プログラミング能力だけではありません。
プロジェクト全体を牽引するリーダーシップや、AI生成物の適切さを検証する倫理的判断力へと広がっていくと考えられます。
多くのゲームエンジニアが「探究心」や新しい技術への「学習意欲」を持ち、今後の活躍に自信を見せていることは、現場レベルでのAI活用の推進力になるでしょう。

また、9割以上のゲームエンジニアが、転職先を選ぶ際に「企業のAI活用への積極性」を重視していることが示されました。
最前線で活躍するゲームエンジニアにとって、最新技術を実務で活用できない環境は、自身の市場価値低下に直結するリスクとなります。
開発環境のアップデートが遅れている企業は、今後、優秀な人材の確保が困難になる可能性が高いと推察されます。

採用競争力および市場での競争力を維持する上では、AIツールを「コスト削減」の手段として導入するだけでは不十分といえます。
ゲームエンジニアが定型作業以外の本質的な業務やマネジメントに従事できる開発環境を整備することが重要です。
AI環境の変化に応じた組織の継続的なアップデートが、エンジニアの定着と企業の持続的な成長における不可欠な要件となると考えられます。

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