【初心者向け】コンセプトアートとは?向いている人の特徴やうまくなるための描き方を解説

コンセプトアートに興味はあるものの「具体的に何なのかわからない」「どうすれば生み出せるのか知りたい」と、疑問を感じている方がいるかもしれません。

そして多くの人が「絵の才能がないから無理」「専門知識が必要」と諦めがちです。しかし、コンセプトアートは単なる絵の技術だけでなく、アイデアを視覚化し共有するための重要な役割を担います。

この記事では、コンセプトアートについて以下の内容を解説します。

・コンセプトアートとは?基礎知識や有名な作品を解説
・仕事内容からわかる向いている人の特徴
・役立つスキル
・コンセプトアートの描き方!うまくなるための練習法

「アイデアを形にする仕事がしたい」「魅力的な世界観を創り出したい」と考えている方は、 ぜひ最後まで読んでください。

コンセプトアートとは?基礎知識や有名な作品を解説

コンセプトアートとは?基礎知識や有名な作品を解説

コンセプトアートとは、作品の世界観やアイデアを視覚的に表現するための設計図のことです。

そこで、コンセプトアートの基礎知識と有名な作品について詳しく解説します。

基礎知識

コンセプトアートは、ゲームや映画、アニメなどの制作初期に、アイデアやイメージを絵で具体的に表現するものです。

また、キャラクターや背景、世界観などの要素を視覚化します。

制作チーム全員が同じイメージを共有し、作品の方向性をブレないようにするためです。

漠然としたアイデアを具体的なビジュアルに落とし込むことで、チーム内の認識のずれを防ぎます。

そのため「イメージと違う」といった手戻りを減らし、時間やコストを節約して効率的に進められるのです。

有名な作品

コンセプトアートは、ゲームや映画、アニメなどの有名作品の成功を支えてきました。

具体的には、以下のような有名な作品が挙げられます。

  • 映画「スター・ウォーズ」シリーズ
  • 映画「アバター」
  • 映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズ
  • ゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズ
  • ゲーム「ゼルダの伝説」シリーズ

上記の作品からわかるように、コンセプトアートは単なるイラストではなく、作品のイメージをチームで共有し、実現するために欠かせないものです。

コンセプトアート制作の仕事内容からわかる向いている人の特徴5選

仕事内容からわかる向いている人の特徴5選

コンセプトアート制作の仕事内容から向いている人の特徴を、5つ紹介します。

  1. 想像した世界を絵にするのが得意な人
  2. 相手の意図をくみ取って表現できる人
  3. コツコツ絵を描き続けられる人
  4. 資料を集めて研究するのが好きな人
  5. チームでのやりとりが得意な人

それぞれ詳しく解説します。

1. 想像した世界を絵にするのが得意な人

コンセプトアーティスト制作は、漠然としたアイデアを、誰もが理解できるビジュアルにしないといけません。

そのため、頭の中で思い描いた世界やイメージを、絵で具体的に表現できる人は向いています。

たとえば、「未来の都市」という言葉だけでは人によって想像するものが異なります。

しかし、それを絵にすることで、開発チーム全員が同じ「未来の都市」を共有できるのです。

絵がうまいだけでなく、与えられた情報をもとに新しいイメージを広げ、説得力のある絵に落とし込む想像力と表現力が必要です。

したがって、新しい世界観やキャラクターを生み出し、それを絵として表現することに喜びを感じる人は、やりがいを感じられるでしょう。

2. 相手の意図をくみ取って表現できる人

コンセプトアート制作の仕事では、相手の意図を正確に理解し絵で表現できる人が向いています。

監督やディレクター、企画者など、様々な人の頭の中にある漠然としたイメージを、具体的なビジュアルへと変換する必要があります。

たとえば、ディレクターが「神秘的で、かつ少し不気味な森を描いてほしい」と依頼した時、単に森を描くだけでは不十分です。

「神秘的」と「不気味」という正反対の要素を、どのように絵で表現するかを深く読み取ることが大切です。

したがって、相手の言葉の裏にある真の意図を把握する理解力のある人は向いているでしょう。

3. コツコツ絵を描き続けられる人

コンセプトアート制作の仕事には、一つの作品を完成させるまでに、数多くの試行錯誤や修正が求められるため、地道に絵を描き続ける忍耐力が必要です。

最初のアイデアがすぐに採用されることは少なく、何度も描き直しが必要になることが一般的です。

たとえば、新しいゲームのキャラクターをデザインする際、ディレクターから「もっと力強さを表現してほしい」「服の素材感を変更してほしい」といった細かな指示が入ることがあります。

その度に、同じキャラクターを何枚も異なる視点や表現で描き続けなければいけません。

したがって、途中で諦めずに、納得のいく絵ができるまで粘り強く描き続けられる人が、コンセプトアート制作に向いているでしょう。

4. 資料を集めて研究するのが好きな人

好奇心旺盛で、様々な資料を集めて深く研究するのが好きな人は、コンセプトアート制作に向いています。

説得力のあるコンセプトアートを描くためには、単なる想像だけでなく、現実世界の知識や詳細な情報が必要だからです。

たとえば、中世ヨーロッパを舞台にしたゲームの武器をデザインする際、当時の武器の構造や素材、使われ方などを調べる必要があります。

実際に存在した武器や武具(よろい・かぶとなど)の資料、歴史書などを読み込み、文化や技術を理解することで、リアリティのあるデザインが生まれます。

したがって、与えられたテーマに対して深く掘り下げ、多角的に情報を集める探求心と研究熱心さが強みになるでしょう。

5. チームでのやりとりが得意な人

チームメンバーと円滑にやりとりが取れる人は、コンセプトアート制作に向いています。

なぜなら、コンセプトアート制作は一人で完結するものではなく、様々な部署の人々と協力しながら進めるからです。

たとえば、新しいゲームの世界観を描く際、企画者から抽象的なイメージを絵に起こす過程で何度も意見交換を行います。

また、自分のアイデアを明確に伝えたり、相手からのフィードバックを絵に反映させたりする能力が求められるでしょう。

したがって、チームの一員として協力し合える協調性ややりとりの上手さが、コンセプトアート制作においては大切です。

コンセプトアート制作に役立つスキル3選

コンセプトアート制作に役立つスキル3選

コンセプトアート制作において役立つスキルを3つ紹介します。

  1. ワールドビルディング(世界観構築)の考え方
  2. カメラアングルと構図のルール
  3. コミュニケーション力

さっそく見ていきましょう。

1. ワールドビルディング(世界観構築)の考え方

コンセプトアート制作では、リアルな世界観を作るためにワールドビルディングの考え方を持っておくことで、作品全体に説得力と深みを与えられます

たとえば「ボロボロになった未来都市」のコンセプトアートを描く際、ただ古い建物やゴミを描くだけでは不十分です。

「なぜ都市は荒れ果ててしまったのか」「そこに住む人々はどのような生活をしているのか」などを想像することで、一枚の絵から物語を感じさせるような深みが生まれます。

そのため、絵の背後にある世界を想像し、詳細を構築する思考力は、制作において役立ちます。

2. カメラアングルと構図のルール

コンセプトアート制作では、カメラアングルと構図のルールを理解することで、絵を見る人に意図した感情や情報を効果的に伝え、作品の魅力を引き出すことが可能です。

たとえば、力強いヒーローを見せたい場合、下から見上げるアングルを使うことで、キャラクターをより大きく、堂々としたものに見せます。

一方、キャラクターの孤独や絶望感を表現したい場合は、引いた構図で広い背景の中に小さく配置することで表現できます。

アングルや構図一つで、絵が持つメッセージや雰囲気が大きく変わるでしょう。

したがって、絵を通して伝えたいことを明確にするために、カメラアングルと構図の基本的なルールは大切です。

3. コミュニケーション力

コンセプトアートの制作において、コミュニケーション力は監督やディレクターなど、様々な立場の人々と連携を取りながら仕事を進める際に必要になります。

たとえば、作品の方向性について意見が分かれた際、自分の意図を明確に伝えたり、相手の言葉の真意を正確に読み取ったりしなければいけません。

絵だけでは伝わらない細かなニュアンスを言葉で伝えたり、意見をもらったときに前向きに対応したりすることで、スムーズに作業を進められます。

したがって、相手と円滑に意思疎通を図るコミュニケーション力は、大きな強みになるスキルです。

コンセプトアートの描き方5ステップ!うまくなるための練習法

コンセプトアートの描き方5ステップ!うまくなるための練習法

コンセプトアートをうまく描くための練習法を、5つのステップで紹介します。

  1. 下書きをたくさん描く
  2. 資料や写真を集めてイメージを固める
  3. 小さなサムネイルで構図と演出を考える
  4. 形や立体感を意識して描き込む
  5. 質感や光の加減を整えて仕上げる

参考にして、実践に取り入れてください。

1. 下書きをたくさん描く

コンセプトアート制作を上達させるには、たくさん下書きを描きましょう。

多くのアイデアを形にすることで、効率よくスキルを向上できます。

質よりも量を意識して下書きを量産することで、自身の発想力を広げ、描きたいものをより魅力的に表現できます

2. 資料や写真を集めてイメージを固める

下書きをたくさん描いたら、資料や写真を集めてイメージを固めましょう。

頭の中の漠然としたアイデアを、より具体的なビジュアルにするためには、現実世界の情報やひらめきが必要になります。

たとえば「幻想的な森」を描きたい場合、単に想像だけで描くのではなく、様々な種類の樹木や光の差し込み方、霧の様子などの実際の写真や資料を徹底的に集めます。

それぞれの要素が持つ質感や雰囲気を理解することで、よりリアルで魅力的な世界観を生み出すことができるのです。

イメージを固めるための情報収集は、コンセプトアートの質を高め、表現の幅を広げられます。

3. 小さなサムネイルで構図と演出を考える

イメージを固められたら、小さなサムネイル(下絵)で構図と演出を考えましょう。

たとえば、広大な砂漠の真ん中にたたずむキャラクターを描く場合は、まず切手ほどの小さな四角の中に、キャラクターの配置や地平線の高さ、太陽の位置などをざっくりと描き出します。

遠近感を強調するためにキャラクターを小さくするか、感情を伝えるために大きくするかなど、様々なパターンを試すことで、効果的な見せ方を見つけられます。

小さなサムネイルで構図や演出を試すことで、最終的な作品の質を大きく高められるでしょう。

4. 形や立体感を意識して描き込む

構図や演出を考えた後、描くものの形や立体感を常に意識して描き込みましょう。

絵に奥行きや現実感が出て、見る人はまるでその場にいるかのように作品の世界に引き込まれます。

たとえば、岩を描く際に、ゴツゴツとした表面の凹凸や光の当たり方による陰影、基本的な図形を意識して表現することで、絵に説得力のある立体感が生まれます。

形や立体感をしっかり意識して描き込むことで、絵に命が吹き込まれ、もっと魅力的な作品になるでしょう。

5. 質感や光の加減を整えて仕上げる

形や立体感を描いた後、質感や光の加減を整えましょう。

質感や光を表現することで、見る人が触れることができるかのようなリアルさを感じられます。

たとえば、金属のよろいを描く場合、光の反射や影、表面の細かな傷やさびまで表現することで、実際に硬く冷たい金属であることを伝えられます。

細部の質感や光の演出にこだわることで、見る人を惹きつける絵を描けるでしょう。

まとめ

コンセプトアートとは、ゲームや映画などの世界観を作るための「設計図」のようなものです。

絵を描く技術力だけでなく、さまざまなスキルが求められます。

もし、あなたがゲーム業界でコンセプトアート制作者として活躍したいと考えているなら、専門的な知識やスキルに加え、多角的な視点を持つことが重要です。

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