IPとはゲーム業界で何を指す?3つのビジネス活用や自社・他社の徹底比較
「IPって何?」と疑問に思ったことはありませんか?
ゲーム会社で働く上で「IPって重要なのか」と感じている方がいるかもしれません。
ゲーム業界における「IP」は、知的財産を意味しており、人気ゲームに大きく影響しています。
そこでこの記事では、以下の内容について解説します。
・ゲーム業界におけるIPとは?2種類の意味がある
・ゲーム業界で活用する3つのIPビジネス
・自社IPのメリットとデメリット
・他社IPのメリットとデメリット
・IPを扱う主な職種5選
「IPの理解を深め、ゲーム業界の動向を知りたい方」「将来ゲーム業界で働きたいと考えている方」は、
ぜひ最後まで読んでください。
ゲーム業界におけるIPとは?2種類の意味がある

ゲーム業界のIPとは、主に「知的財産」を指し、ゲームの世界観やキャラクター、物語といった無形の財産です。
IPという言葉には、大きく分けて2つの意味があります。
- 「知的財産権」: ゲームのタイトルやキャラクター、ストーリーなど、作品そのものや権利
- 「インターネットプロトコル」: インターネット上でデータをやり取りするためのルールのこと
知的財産としてのIPがあるからこそ、様々な企業がゲームだけでなく、アニメやグッズなどの事業展開が可能になります。
ゲーム業界で活用する3つのIPビジネス

ゲーム業界には、以下3つのIPビジネスがあります。
- ライセンス販売
- コンテンツ販売
- ノウハウ販売
それぞれ詳しく解説します。
1. ライセンス販売
ライセンス販売とは、人気のゲームキャラクターや物語の権利を他の会社に貸して、お金をもらうビジネス方法です。
自分の会社で作ったゲームのキャラクターやストーリーなどのアイデアの権利を、別のゲーム会社やグッズを作る会社などに「使っていいよ」と許可することで、商品の売り上げの一部を受け取ることができます。
自分たちで全部作らなくても、アイデアをもっとたくさんの人に知ってもらえ、色々な場所でアイデアの価値を上げられるメリットがあります。
2. コンテンツ販売
コンテンツ販売とは、ゲームのキャラクターや物語を使って、ゲーム以外の様々な商品やサービスを直接売るビジネス方法です。
人気のあるゲームのキャラクターや世界観を活かした、ゲーム内で購入できる追加アイテムやダウンロードコンテンツを売ることが可能です。また、フィギュアやぬいぐるみなどのグッズを企画・販売したり、アニメ化や映画化、ゲーム音楽のCD販売も行ったりしています。
コンテンツ販売は、ゲームの価値を直接商品やサービスとしてファンに届けられるメリットがあります。
3. ノウハウ販売
ノウハウ販売とは、育ててきた経験や知識を他の会社に提供するビジネス方法です。
自社で成功したゲームの作り方やファンを増やす方法などの貴重な知識や経験を、他の会社に教えたり、共有したりすることを指します。
IPを持つ会社は新たな収入源を得ると同時に、業界全体のIP活用レベル向上にも貢献できるメリットがあるでしょう。
ゲーム業界における自社IPのメリットとデメリット

ゲーム業界には、自社IPというものが存在します。自社IPとは、会社が独自に作り、その権利を持つゲームのキャラクターや物語のことです。
そこで、自社IPのメリットとデメリットについて詳しく解説します。
メリット
自社IPを持つメリットは、主に以下の点が挙げられます。
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 利益を独占できる | 売上から得られる利益から他社に権利料を支払う必要がない |
| 会社の顔となる | ・企業のブランドイメージや知名度が大きくなる ・会社の信頼性や魅力が増し、人材採用などに影響が出る |
| 自由に作品を作れる | ・全てを自分たちの判断で自由に決められる ・クリエイティブな挑戦がしやすくなる |
| 長く安定した収益を得られる | ゲームのシリーズ化やグッズ販売などで、 長期間にわたり安定した収益を見込める |
| 他社に貸してお金にできる | 自社のIPを他の会社に貸し出し、その使用料を得られる |
自社IPは会社の利益を最大化し、ブランド力を高め、長期的なビジネス展開を可能にします。
デメリット
一方で、自社IPのデメリットは主に以下の点が挙げられます。
| デメリット | 内容 |
|---|---|
| 最初にお金と手間がかかる | 新しいIPを作るには多大な費用と時間、人手がいる |
| 知ってもらうのに時間がかかる | 宣伝にお金をかけたり、地道にアピールしたりする努力がいる |
| ヒットしないと損する可能性がある | ・時間とお金をかけて開発しても、 必ずしもゲームが成功する保証はない ・作品がヒットしなければ、 大きな赤字になってしまうリスクがある |
| 維持するにも費用がかかる | リリース後も、定期的なアップデートやイベント開催などに、 継続的な費用と管理が必要になる |
自社IPにはメリットがある一方で、初期投資のリスクや継続的な費用が必要なため、慎重な計画が重要です。
ゲーム業界における他社IPのメリットとデメリット

ゲーム業界には、他社IPというものが存在します。他社IPとは、すでに世に出ていて、他の会社が権利を持つゲームや漫画、アニメなどのキャラクターや物語のことです。
そこで、他社IPのメリットとデメリットについて詳しく解説します。
メリット
他社IPの主なメリットは、以下の点が挙げられます。
| メリット | 内容 |
|---|---|
| すでにいるファンを獲得できる | ・新たにファンを育てる必要がない ・最初から多くのユーザーに遊んでもらえる可能性が高い |
| 売上の予測がしやすい | 元となるデータがあるため、ビジネスの計画が立てやすい |
| 宣伝の手間を省ける | 既存のファンが自然と集まってくれるため、 スムーズに集客ができる |
| 開発期間を短縮できる | ゼロから考える手間が省ける |
他社IPは、ゲーム開発のリスクを減らし、効率的にビジネスを進められます。
デメリット
一方で、他社IPのデメリットは主に以下の点が挙げられます。
| デメリット | 内容 |
|---|---|
| 使用料を払う | ・他社IPを使うために、 権利を持つ会社に対して支払う必要がある ・有名なIPほど費用は高くなる |
| 自由に作れない | ゲームの内容やデザインは、 原作のイメージを壊さないように厳しく制限されることが多い |
| 決めるのに時間がかかる場合がある | ゲームの企画や開発中に、 原作の会社に確認や許可を取る必要がある |
| 利益が少なくなる可能性がある | 使用料を支払う必要があるため、 自社IPと比べると手元に残る利益が少なくなる |
他社IPにはメリットがある一方で、コストや制作の自由度、意思決定の面で制約が生じる可能性があります。
ゲーム業界でIPを扱う主な職種5選

ゲーム業界でIPを扱う主な職種は以下の通りです。
- ゲームプロデューサー
- ゲームディレクター
- ゲームプランナー
- イラストレーター
- マーケティング
それぞれ詳しく解説していきます。
1. ゲームプロデューサー
ゲームプロデューサーは、ゲーム開発プロジェクト全体の責任者として、ゲームの企画から完成を見届け、運営までを指揮する役割を担います。
IPを扱う場合は「どのIPを使って、どんなゲームを作るか」を決めることから始めます。
また、開発チームを率いて予算やスケジュールを管理し、IPの権利元との交渉も担当するのです。
ゲームが完成した後は、広めるための宣伝方法や戦略を立て、実行に移します。
2. ゲームディレクター
ゲームディレクターは、ゲーム開発において、プロデューサーが決めた方向性に従い、実際にゲームを具体的に作り上げていくリーダーです。
IPを扱う場合は、まずIPの魅力を深く理解することから始めます。そして、各担当者と密に連携を取り、世界観が壊れないように作業を進めます。
また、ファンが期待する品質になるよう、ゲームの仕様や演出を決めた後、開発全体を監修していくのです。
3. ゲームプランナー
ゲームプランナーは、ゲームの企画立案から制作、分析・改善までに携わる職種です。
IPを扱う場合は、まず原作を深く分析し、ファンに愛される要素を見つけ出します。
たとえば、人気漫画を使うなら、キャラクターの個性や名場面をゲームシステムやイベントにどう落とし込むかを具体的に考えます。
また「キャラクターのセリフや行動が原作の世界観に合うか」などのルールを守り、プレイヤーが楽しめる要素を企画し、設計図を作っていくのです。
完成した後は、テストや反応を分析し、IPを活かしたゲームの改善案も出していきます。
4. イラストレーター
イラストレーターは、見た目や雰囲気を守りつつ、ゲームに登場するキャラクターや背景、アイテムなどの絵を描く役割を担います。
IPを扱う場合は、まず原作となる絵のスタイルや色彩、キャラクターデザインの特徴などを深く理解します。
新しいキャラクターやアイテムのデザインをする際は、IPの世界観を壊さず、その魅力を最大限に引き出すビジュアルを作るのが大切です。
権利元と密に連携し、修正を重ねながら、IPにふさわしい高品質な絵を作り上げていきます。
5. マーケティング
ゲーム業界のマーケティング担当者は、ゲームをより多くの人に知ってもらい、遊んでもらうための戦略を立てて実行する役割を担います。
IPを扱う場合は、まずターゲット層やファンの特徴を深く分析します。
SNSでのキャンペーンやイベントでのプロモーションなど、新たな層にも魅力を伝えるための方法を企画・実行していくのです。
イメージを損なわないよう、権利元と連携を取りながら、効果的な宣伝活動を展開することが求められます。
まとめ

IPは、ゲームを単なる娯楽にとどめず、アニメやグッズ、イベントなど多方面に展開し、ファンとの繋がりを深めながら、企業に大きな利益をもたらす重要な要素です。
ゲーム業界でキャリアを築く上で、IPへの理解は今後さらに重要になるでしょう。
ゲーム業界に強い転職支援サービス「Hiraku agent」は、希望に合った求人をご案内しています。ぜひ、以下のリンクからお気軽にご相談ください。
“真剣”にゲームへ向き合う人たちを支えたい──
ゲーム業界に特化した転職支援、キャリア相談、クリエイターのご紹介はHiraku agentへ
Hiraku agentは土日祝の面談も可能です
平日での転職面談が難しい方は土日祝にぜひご相談下さい
公開求人情報・マイページ機能など各種サービスページも是非ご活用下さい